357円「日本のチョコレート」がじわり人気の理由 旬の果物を使った「日本の四季」がコンセプト

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さて、バレンタインデーといえば「愛の告白」がセットになっていたものだが、そんな習慣は今では「昭和っぽい」と言われてしまうだろう。

「推し」のイメージカラーの商品を買う

女性が友達に贈るためや、自分のためにチョコレートを買う傾向はかなり以前から見られていたが、コロナ禍を経てさらに顕在化したようだ。

ベルアメールでも、とくに催事では自分用にと小さなシリーズの商品を複数買ったり、「推し活」の一環で、自分の推し(応援しているアイドルやアニメなどのキャラクター)のイメージカラーの商品を買う客がいるのだそうだ。

手前が「ブルーアールグレイ」(撮影:今井康一)

確かにパレショコラの「ブルーアールグレイ」などは、チョコレートではなかなか見ない色合い。ベルアメールではとくに推し活ニーズを意識して開発したわけではないそうだが、似たような発想を取り入れているメーカーはありそうだ。チョコレートの楽しみ方も多様化しているということだろう。

なおベルアメールの通常のメイン客層は30代女性だが、バレンタインになると学生や20代の客が増える。そのためバレンタイン時期には店頭・催事の売り場に1枚から買えるパレショコラの展開を増やし、買いやすさをアピールしているそうだ。

ジェイ・ワークスでは現在、他ブランドの展開や、グループ企業が運営するチョコレートの輸入、飲食店事業など、多方面に手を広げている。メインとなっているベルアメールは、20年あまりで19店舗に広がるとともに売り上げも拡大してきた。ECもとくに店舗や催事のない地域で需要があり、売り上げも少しずつだが伸びてきている。

今後店舗の増加については未定だが、業績についてはさらなる飛躍を目指しているそうだ。

自由が丘店にはカフェも併設。バレンタイン時期には特別メニューも販売される。アフタヌーンティーセット(1名分3850円)は量にも値段にも圧倒されるが、スイーツの聖地とあって、注文する人は多いそう(撮影:今井康一)
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