吉野家の跡地に出現「おしゃれカレー店」の実態 新業態を直撃!味のクオリティは申し分なしも…

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名店とのコラボカレーは大成功

一方で、吉野家は同じカレーで大成功を収めている。1月16日から発売された「牛魯珈カレー」だ。カレーマニアからも評価の高い名店「SPICY CURRY 魯珈(ろか)」とコラボしたメニューは大きな話題となっている。

「牛魯珈カレー」のタペストリー(筆者撮影)
「牛魯珈カレー」。肉増量の「肉だく牛魯珈カレー」もある(筆者撮影)

この「牛魯珈カレー」の成功は、「SPICY CURRY 魯珈」の知名度やカレーのクオリティもさることながら、吉野家既存のリソースである牛丼のあたまと、「SPICY CURRY 魯珈」監修のカレーのコラボレーションがバチっとハマったことではないだろうか。

実際に口コミを見てみると、吉野家の牛丼でおなじみの甘辛味の肉が、「SPICY CURRY 魯珈」監修のスパイシーなルーを引きたてていると評判だ。2つの要素が足し算ではなく掛け算で合わさり、1+1が2以上の価値となっている。

本稿では、吉野家の新業態「もう~とりこ」をレビューさせてもらった。カレーがおいしいからこそ、辛辣な言葉になってしまったが、決して小さくない課題ではあるものの、ターゲティングさえしっかりすれば、カレー事業には大きな可能性があるとも感じた。

吉野家には、もともとあるリソースをただ転用するだけでなく、リソースを活用するからこそ、単体では発揮できない大きな価値を生む店づくりやキャンペーンを期待したい。

【もっと読む】わずか3年で3割値上げ「大戸屋ランチ」変化の実情 物価高の時代、庶民の味方は今もコスパ最強だ では、外食ニュースメディア「フードスタジアム」の編集長である大関まなみ氏が、大戸屋の看板商品である「大戸屋ランチ定食」について、専門家の目線から詳細に解説している。
大関 まなみ フードスタジアム編集長/飲食トレンドを発信する人

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おおぜき まなみ / Manami Ozeki

1988年栃木県生まれ。東北大学卒業後、教育系出版社や飲食業界系出版社を経て、2019年3月より飲食業界のトレンドを発信するWEBメディア「フードスタジアム」の編集長に就任。年間約300の飲食店を視察、100人の飲食店オーナーを取材する。
Instagram:@manami_ohzeki

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