吉野家の跡地に出現「おしゃれカレー店」の実態 新業態を直撃!味のクオリティは申し分なしも…
名店とのコラボカレーは大成功
一方で、吉野家は同じカレーで大成功を収めている。1月16日から発売された「牛魯珈カレー」だ。カレーマニアからも評価の高い名店「SPICY CURRY 魯珈(ろか)」とコラボしたメニューは大きな話題となっている。
この「牛魯珈カレー」の成功は、「SPICY CURRY 魯珈」の知名度やカレーのクオリティもさることながら、吉野家既存のリソースである牛丼のあたまと、「SPICY CURRY 魯珈」監修のカレーのコラボレーションがバチっとハマったことではないだろうか。
実際に口コミを見てみると、吉野家の牛丼でおなじみの甘辛味の肉が、「SPICY CURRY 魯珈」監修のスパイシーなルーを引きたてていると評判だ。2つの要素が足し算ではなく掛け算で合わさり、1+1が2以上の価値となっている。
本稿では、吉野家の新業態「もう~とりこ」をレビューさせてもらった。カレーがおいしいからこそ、辛辣な言葉になってしまったが、決して小さくない課題ではあるものの、ターゲティングさえしっかりすれば、カレー事業には大きな可能性があるとも感じた。
吉野家には、もともとあるリソースをただ転用するだけでなく、リソースを活用するからこそ、単体では発揮できない大きな価値を生む店づくりやキャンペーンを期待したい。
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