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吉野家の跡地に出現「おしゃれカレー店」の実態 新業態を直撃!味のクオリティは申し分なしも…

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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各メニューの価格は858~1408円ほど。トッピングやドリンクを付けたりごはんの量を増やしたりしなければ1000円以下で済ませることも可能だ。

「オム玉ビーフカレー」(1078円)を注文。吉野家を基準に考えると少しお高めに感じるが、味は申し分なしだった(筆者撮影)
吉野家で見慣れた肉が入っている(筆者撮影)

価格帯からしても日常で使えそうなメニュー構成であり、特別写真映えするようなメニューもなく、見る限りそこまで観光客に向けている感じはなかった。

誰を狙った店なのか?疑問符が止まらない店づくり

実際に筆者が訪れた際、たまたまかもしれないが周りは地元民と思しき人ばかりだった。近所に住んでいると思われる人がふらりと入ってきた様子で、特に年配の男性が多い。写真を撮っている人はいないし、大荷物を抱えた観光客もいなかった。

恐らく、この「もう~とりこ」の業態開発の出発点は「吉野家のリソースを活用できる新業態をつくる」だ。そこで牛丼の牛肉と玉ねぎを使ったカレー業態となった。

同じ「とりこ」を冠する「牛かるび丼・スンドゥブ専門店 かるびのとりこ」も、ほぼ同時にオープンした吉野家のからあげ新業態「から揚げ専門店 でいから」も、同様に吉野家の既存リソースの活用を掲げて開発した業態だという。

自社の強みを生かして新規ビジネスを生み出すのはよいが、今回の「もう~とりこ」に関しては「リソース活用」の自己都合が強く、コンセプトやターゲットがブレているように感じた。

端的に言うと、誰に来てほしいのか、よくわからない業態になってしまっているのだ。

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