焼け野原だった「歌舞伎町」が大歓楽街になるまで 「喫茶店→テレクラ→ホストクラブ」街の顔の変遷

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新宿方面への通勤ラッシュ(写真:1991年、本橋英明撮影)
新宿ビル群(写真:1979年2月9日、高橋孫一郎撮影)
新宿駅南口(写真:1985年10月10日、吉野純治撮影)

さらに立体的、有機的に拡大していく

昭和から平成となり、さらに新宿が拡大していったのは南口方面だ。国鉄の分割民営化後、国鉄新宿貨物駅跡地などJR新宿駅南側一帯の開発が進められ、1996(平成8)年にはタカシマヤタイムズスクエアがオープン。JR線路上には人工地盤が築かれ、JR東日本本社などの超高層オフィスも増え、JR新宿駅には新南口も設けられた。

昭和末と比べて、今や新宿は、新宿駅周辺だけではなく、代々木や初台、中野坂上など近隣の鉄道駅にまで繋がるメガシティと化している。

現在、新宿駅西口では、高度経済成長期に建設されたビル群の再開発が進んでいる。駅周辺のビル、広場などを更新し街の回遊性を高める「新宿グランドターミナル」の計画も進行中で、メガシティとなった新宿は、今後、面的にだけでなく、さらに立体的、有機的に拡大していくようだ。

いいともの公開生放送でおなじみの新宿アルタ。2025年2月末で営業終了する(写真:1999年12月15日、吉野純治撮影)
鈴木 伸子 文筆家

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すずき のぶこ / Nobuko Suzuki

1964年生まれ。東京女子大学卒業後、都市出版『東京人』編集室に勤務。1997年より副編集長。2010年退社。現在は都市、建築、鉄道、町歩き、食べ歩きをテーマに執筆・編集活動を行う。著書に『中央線をゆく、大人の町歩き: 鉄道、地形、歴史、食』『地下鉄で「昭和」の街をゆく 大人の東京散歩』(ともに河出書房新社)『シブいビル 高度成長期生まれ・東京のビルガイド』(リトル・モア)などがある。

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