言語化は「うまい言葉を使えばいい」という大誤解 元裁判所書記官が教えるうまい情報整理の本質

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あなたは、こんまりさん(近藤麻理恵さん)の『人生がときめく片づけの魔法』という本をご存じでしょうか?

私がこの本を読んだとき、「言語化」もある意味、片づけによく似ているなと感じました。

こんまりさんのメソッドでは、一度、同じ種類のものをすべて集めて見えるようにし、そこからときめくかどうかで取捨選択をして整理していくことで、部屋がスッキリ片づいていきます。

言語化も同じで、一度、情報を頭の中から出して、コミュニケーションの目的に応じて整理していくことで、ようやくスッキリわかりやすく伝えられるようになります。

言葉が出てこない原因の大半は、「素材(情報)」が足りないからではなく、この「整理」がうまくできていないからなのです。

「言語化」の目的には、

①相手とのコミュニケーションのための言語化
②自分とのコミュニケーションのための言語化

の2種類があります。

「うまい言葉」にあこがれたとしても

まずは、相手とのコミュニケーションのための言語化について説明していきます。

今、多くの「言語化」の本が出ています。なかにはコピーライターやコンサルタントが著者となっているものもあり、「自分の想いをいかにうまく言葉にするか」ということに重きが置かれているものが多いように感じます。

でも、日常のコミュニケーションにおいては、言葉のプロが扱うような「うまい言葉」は必ずしも必要ありません。それよりもむしろ「何を伝えるか」という中身の部分をしっかり整理することのほうが大事です。

(出所)『その場で言語化できるメモ』
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