29歳のライフ&アートが詰まった「6畳の秘密基地」 小さな部屋から始まる「冒険」は"境界"を超えて

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壁にディスプレイされたネオンやグラフィックアート
壁にディスプレイされたネオンやグラフィックアートはChaNkRoさんの作品(撮影:今井康一)
DIYしたディスプレイ
トイにアート、好きが詰まった壁一面のディスプレイ。棚は突っ張り棒タイプの柱を使ってDIY(撮影:今井康一)

「部屋に置くものや配置は、事前に図面を描くなど吟味しています。飾っている玩具やアートのテイストは自分の趣味を突き詰めたものなので、この部屋自体が自分の脳内のような感じです。イメージソースは『ブレードランナー』や『キャスパー』の80年代、90年代のレトロなSF観。

私はこの部屋ですべてを行っているので、必要なものだけでなく好きなものを詰め込んだ、機能的で居心地の良いシェルターのような空間を作りたかったんです」(ChaNkRoさん 以下の発言すべて)

父との共同作業から生まれた部屋

「シェルター」とは、避難所や保護施設を意味する。秘密基地のようなこの部屋は、彼女の何を守っているのだろうか。

「家族とは仲が良いのですが、私は自分のアイデアを育てるための、24時間自分だけの空間が欲しくって。働きながらお金を貯めて、ひとり暮らしをする機会をうかがっていました」

キャビネットの上に取り付けられたプロジェクター
キャビネットの上に取り付けられたプロジェクター。びっしり貼られているコースターは、大好きなジャズピアニスト・上原ひろみさんのブルーノートライブに行ったときの記念(撮影:今井康一)

部屋はDIYで壁材を貼ったり、鉄板を貼ったりして防音性や機能性を高めた。

「ひとり暮らしを始めるための資金はだいたい100万円ぐらい。それで理想の空間を作ったんです。私自身はデザインやコンセプトを考えられますが、設計や施工は一人では無理なので、建設関係の仕事をしている父に手伝ってもらいました。

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