プロジェクターとスクリーンの備え付け、磁石機能のあるスチール壁面、そしてモニターとキーボードを配置したデスク。そういったすべてのものが、父との共同作業から生まれました。図面を引いて話し合う時間は、まるでプロジェクトチームのようで楽しかったですね」
生活者として・表現者として
ChaNkRoさんはアーティストであり、社会人でもある。普段はアートエージェンシーでデザイナーとして働いているのだ。その境界線はどのように引いているのだろうか。
「アーティストとして得た視点が、デザイナーの仕事に役立つ部分もありますし、その逆もあります。だからそこに大きな矛盾はないのですが、時間的なやりくりは必須ですね」
彼女の一日を覗いてみると、なかなかハードだ。
日中はデザイナーとして会社の仕事をこなし、勤務時間後は習慣にしているランニングを5㎞。体調管理と節約のための自炊。食後にようやくアーティストとしての活動が始まり、深夜までプロジェクトに取り組む。
そうしたストイックな日常の積み重ねによって、彼女は生活とアートの境界を行き来している。
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