しかも、ポイントが使用できるのはYahoo!ショッピング、LOHACO、Yahoo!クイックマート、Yahoo!オークション(予定)、Yahoo!フリマ(予定)などLINEヤフーのサービスに限られ、ポイント運用などにも使えない。そもそも「期間限定」と書かれていると、人は落ち着かなくなる。ムダにしたくないからせっせと使う。ポイント消費のためにプラスでお金を使う羽目にもなる。こうなると、ポイントがたくさんたまって嬉しい――というわけにもいかなくなりそうだ。
2 金融を押さえる者がポイントを制す
先の“フェーズ5”における大きな特徴は、各社が金融機関との相互連携を打ち出してきたことだ。その主軸にあるのがクレジットカード。2024年はご存じ「新NISA」元年であり、各金融機関はこぞってクレカ積立を推奨した。楽天カード×楽天証券、三井住友カード×SBI証券、auPAYカード×auカブコム証券(三菱UFJ eスマート証券に改称予定)、dカード×マネックス証券などで、積立投資の購入資金をカード決済することでポイントがためられる。
銀行預金との連動も強化されている。auの通信と金融のセットサービス「auマネ活プラン」では、auじぶん銀行の円普通預金が最大で年0.41%まで金利優遇される(auPAYゴールドカード保有の場合。証券口座との連携などの条件あり)。
楽天も楽天銀行口座からのカード料金引き落とし設定をした場合、「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」「楽天ブラックカード」会員対象に、通常で年0.12%の金利を0.13~0.18%に引き上げるプログラムを始める。こちらは2025年3月分より適用だ。いずれも、一般カードより年会費がかかる有料カード会員が優遇される方向は今後も変わらないだろう。
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