銀シャリ橋本、40過ぎて急にきた「働き方」への焦り 人生を人質にしすぎた結果、厚みのない人間に

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「素の”橋本直”としての厚みが何もないことに気づいた」と振り返る橋本(撮影:風間仁一郎)
2024年10月に発売した初の著書『細かいところが気になりすぎて』(新潮社)の中で、「40歳を過ぎ、自分の仕事や人生に対する価値観がこのままでいいのか、疑問が湧いた」と明かしている銀シャリ・橋本直。その悩みに折り合いをつけるために決行したのが、「価値観アップデートの一人旅」だった――。
必死に仕事をしてきた結果、「自分の人生を人質にしすぎていた」「素の”橋本直”としての厚みが何もないことに気づいた」と振り返る橋本。活躍の裏で、なぜ悩みを深めたのか。これからの仕事・人生をよりよくするために、どう”ギアチェンジ”したのか。本人にじっくり聞いた。
※記事の内容は東洋経済のインタビュー動画「【銀シャリ・橋本直】40歳を過ぎて急に湧いた焦り」から抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。
ディレクション:桑島圭佑、撮影:長良将史、照明:高木陽春、編集:橋本真吾

結婚が迫る中で思った「ちょっと待てよ」

――「価値観アップデート」の必要に迫られた背景は?

芸能界、お笑い界という特殊な世界で、若いころはこの仕事で食べられるように一生懸命頑張りました。みなさんそれぞれ定義は違うと思うんですけど、とにかく「売れる」こと、世間様に認知されてちょっとでも地位と稼ぎを上げることを、漠然と目指してました。

それで、気が付いたら40歳を超えていて。結婚も迫っていた中で、家族ができたり、人と暮らしたりを考えると、「ちょっと待てよ」と。

毎日、ほぼ休みなくガーっと働いてたんですけど、あまりにも自分の人生を人質にしすぎた、捧げすぎたんちゃうかと。「この働き方、合ってんのか?」と迷いが出てきました。

考えてみると、「銀シャリ・橋本」としてはちゃんと積み上げてきた感覚があるんですけど、素の「橋本 直」としての厚みが何もない。芸人としての幸せと個人としての幸せって、両立してると思ってたけど、どうやらほかの概念もありそうだと気づきました。

もうちょっと早く結婚された方とかなら、もしかしたら30代でアップデートのタイミングが来るのかもしれません。でも僕の場合は幸か不幸か、そこまで走り続けてしまったんですね。

で、頭がごちゃごちゃしてしまったんで、一回整理しようということで、新しいノートとペンを持って一人で「価値観アップデート」のための旅行に出かけてみることにしました。

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