「困難だらけ」のゴルフがパラアスリートに向く訳 障害者の大会で知る「楽しさだけじゃないもの」
1年の半分がスノーボード、半分がゴルフ。共通項があるそうだ。
「スノーボードは、左足前で滑る人はつま先側に体重で右ターン、逆にかかと重心で左ターン、ゴルフのスイングも同じ感覚で、これがクロストレーニングになっている。また、緊張しすぎるとスノーボードでスタートが出遅れるけれど、ゴルフのパットでも外す傾向がある。そこはメンタルのトレーニングになる」
サポートしている会社への感謝
今回の取材でパラアスリートに撮影をお願いすると、所属する会社のシャツに着替えて撮影に応じてくれた。サポートしている会社への感謝と気遣いを感じた。
ゴルフやそれぞれの競技を続けるには、所属会社のみならずサポートしてくれる団体や個人が必要で、障害を乗り越えて、前向きに競技に取り組んでいる姿勢を感じた。
また大会では、さまざまな障害のあるゴルファーが、同じフィールドで助け合いながら競技をしていた。
例えば、車いすのプレーヤーが打ったボールがバンカーに入ると、同伴競技者が車いすを押して、プレーのポジションまで移動させる。打ち終わったらバンカーから車いすを出すのを手伝い、ほかの同伴競技者がバンカーをならしていた。
バンカーは砂なので、車いすを本人が動かすのは難しい。そういう場面で助け合っている姿は、まさに同伴競技者をリスペクトしながらプレーする、ゴルフの原点があることを強く感じた。
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