「訪日客バブルなき横浜」でホテル開業ラッシュ 宿泊単価を下げず「東京から近い」弱みを補えるか

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大手ホテルチェーンのハイアットで比較した。1月に素泊まりで「ハイアットリージェンシー横浜」(横浜市中区山下町)に1泊すると2万円程度。それが「ハイアットリージェンシー東京」(新宿区西新宿)だと1泊あたり5万円と倍以上する。

客室面積は横浜が37平米、東京が28平米。客室の広い横浜のほうが宿泊価格は安い。ヒルトンやウェスティンホテルなどでも同じ現象が起きている。

国内系ホテルも横浜のホテルの割安さが目につく。

山下町に位置する「ホテルニューグランド」の客室単価は2万7500円程度だ。1927年の開業で、厨房からはプリン・ア・ラ・モードやシーフードドリアが生まれるなど横浜市屈指のクラシックホテルだ。内装やサービス品質を考えると、都内のホテルに比べてかなりお得といえる。

ホテル乱立の中で問われる戦略

その横浜が現在、空前のホテル開業ラッシュを迎えている。

コロナ禍以降、ハイアットリージェンシーやウェスティンホテル、ヒルトンが進出し、今後もコンラッドといった高級外資系ホテルが開業を控える。

横浜市内に近年開業した主なホテル

国内系でも、不動産大手ヒューリックが運営するザ・ゲートホテル、星野リゾートのOMO(おも)の出店が予定されている。

現状のままホテル乱立となれば、安売りが横行しかねない。そこで各社は付加価値の向上や、販売戦略の転換で客室単価を上げようとしている。

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