抗がん剤投与期間中の仕事をどうするか?
4月上旬に始まった抗がん剤投与は第1クールが順調に終わり、25日からは第2クールに突入していた。この間、大きな副作用はなく、気になったのは投与後数日たってからの発熱のみだった。
38度台の熱が2、3日続いたが、やがて何ごともなかったかのように治まった。発熱が続いたので大事を取って入院して様子を見ることにした。発熱以外は何の異常もなく、体調は良好、食欲も発熱時以外は旺盛だった。
そんな状況が続くなか、仕事をどうしようか判断に悩んだが、無理のない範囲で続けていくことにした。24歳から始めた記者・編集者稼業はそう簡単には辞められない。好奇心と刺激がなくなったら人生面白くもなんともない。知らない人に会ってみたい、行ったことのないところに行きたい、食べたことのないモノを食べたい、変化したまちを実感してみたい、要は未知の世界に飛び込んでいきたいのだ。
病気治療を理由にそうした欲求を抑えることは不可能だった。がん発覚前の水準は無理だったが、少しペースを落として続けることにした。
5月初旬、抗がん剤投与の第2クールが終了した。医師は「14日から第3クールに」と提案するのだが、その頃はだるい日が多く、カラダの負担が増している気がするので、21日まで1週間空けてもらった。
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