「高気密・高断熱住宅」にありがちな5つの誤解 電気代削減につながる「3つの工夫」とは?

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暖房効率の違い
左が低い断熱・気密性能の住宅 (昭和55年省エネ基準相当以下)、右が適切に断熱・気密化された住宅(平成 28 年省エネ基準相当)(画像:令和5年度 国土交通省補助事業『住宅の省エネルギー 設計と施工2023』より)

高気密・高断熱住宅は家屋内で温度差が少なく、室温のムラがない点が特徴である。家全体を均一な温度に保ちやすく、快適な体感温度を維持しやすい。特に冬場にはその利点が顕著に現れる。

例えば、床や壁、天井から冷気を感じたり、足元が冷えて温まりにくいといった不快感を軽減できる。

そもそも家は、床・壁・天井から熱を放射している。断熱性能の低い従来の住宅の場合、この放射熱の影響で表面温度と室温に差が出やすくなり、肌で感じる「寒い・暑い」感覚、つまり体感温度に大きく影響を及ぼすのだ。

室内の温度の違い
左が低い断熱レベルの住宅 (昭和55年省エネ基準相当以下)、右が適切に断熱された住宅令和4年誘導基準相当の断熱水準(画像:令和5年度 国土交通省補助事業『住宅の省エネルギー 設計と施工2023』より)
体感温度の違い
左が低い断熱レベルの住宅 (昭和55年省エネ基準相当以下)、右が適切に断熱された住宅(平成 28 年省エネ基準相当)(画像:令和5年度 国土交通省補助事業『住宅の省エネルギー 設計と施工2023』より)

体感温度が快適になると、むやみに冷暖房を使うことがなくなり、光熱費が削減できる可能性も高まる。部屋間の温度差も少なくなり、血圧が急激に上下することで、心臓や脳に過剰な負担をかける状態「ヒートショック」のリスクを低減できるとされるのもメリットだ。

電気代削減につながる「3つの工夫」とは?

また、夏や冬における電気代削減の観点で実施できる工夫としては、以下の3つが重要である。

1. 室温が外気温の影響を受けにくくすること
2. 快適な室温を維持すること
3. 自家発電した電気を活用し、購入電力を減らすこと
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