「余命1年」抗がん剤初投与後のリアルな体の反応 初日は何事もなく食欲も旺盛、しかし2日目に…

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それだけではない。がんの原発巣がある膀胱からの尿意が増えてきた。尿の量は少ないが尿道に痛みを感じる。血尿はほとんどない。それだけはマシだ。翌日は高熱のため、終日寝たきり状態だった。食欲もなく、水やポカリスエットを摂取するのみだった。

高熱が出て再び病院に

4月19日、退院から5日後、10時半過ぎに病院へ行く。血液検査の後、診察。3日間続いた高熱について医師は「前立腺が感染したのかもしれない」と診断。血液検査の結果を見ても炎症値が高い。前立腺、膀胱と厄介なことになってきた。抗生剤の点滴を受けて帰宅。夜から少しずつ熱が引いていく感じがした。

4月20日、今日も通院。主治医が不在のため、別の医師の診断を受ける。やはり血液検査の結果がイマイチで、「来週の抗がん剤投与はまた入院になるかも」とのことだった。抗生剤の点滴を受けてから帰宅。ひたすら静養。

4月21日、嘘のように熱が引いた。久しぶりに36度台の世界である。カラダが楽だ。スーパーに出かけ、鹿児島の鰻を購入。フライパンでアルミ箔の上に鰻を置き、たれと日本酒をかけて焼き直す。うまかった。精がついた。元気になりそうだ。

4月22日、午後3時半の遅めの診察。血液検査の結果が大幅に改善し、「予定通り25日は通院で抗がん剤投与を行いましょう」(主治医)とのこと。順調にいけばいい。

こうして抗がん剤第1クールは、2度の発熱以外に副作用はあらわれなかった。食欲も十分あり、抜け毛もなかった。発熱対策が今後の課題となりそうだ。

【病院内の通信環境】

病院内はWi-Fiが整備されているので、パソコンで原稿を書くことも、スマホで韓流ドラマを観ることも可能だ。スマホの通話は共用ルームの隣にある公衆電話室で。結局、通話は一度もしなかった。

点滴中はすることがないから、スマホで将棋ゲームや麻雀ゲームを楽しんだ。ただし、戦いものは制限があるのかWi-Fiを外さないとできなかった。ストレスをため込まないように配慮しているのだろうか。

ベッド脇のテーブルにはコンセントがあるからスマホはいつでも充電できるので、ストレスを感じない。通信環境は患者には十分すぎるほど整っていると言っていいだろう。

山田 稔 ジャーナリスト

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やまだ みのる / Minoru Yamada

1960年生まれ。長野県出身。立命館大学卒業。日刊ゲンダイ編集部長、広告局次長を経て独立。編集工房レーヴ代表。経済、社会、地方関連記事を執筆。雑誌『ベストカー』に「数字の向こう側」を連載中。『酒と温泉を楽しむ!「B級」山歩き』『分煙社会のススメ。』(日本図書館協会選定図書)『驚きの日本一が「ふるさと」にあった』などの著作がある。編集工房レーヴのブログでは、最新の病状などを掲載中。最新刊は『60歳からの山と温泉』(世界書院)。

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