「余命1年」抗がん剤初投与後のリアルな体の反応 初日は何事もなく食欲も旺盛、しかし2日目に…

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初めての抗がん剤投与で緊張したが、投与中のアレルギー反応や投与直後の副作用もなく、まずは一安心。この先、嘔吐、食欲不振、白血球減少、血小板減少、脱毛、間質性肺炎などさまざまな副作用があらわれる可能性がある。どんな症状が出てくるのか。一抹の不安はあるが、今のところは全く平気である。このまま平穏に過ぎていってほしい。

治療終了後も特に異変はなく、16時にシャワールームに向かう。椅子に座って洗髪しサッパリした。広いシャワールームで快適である。18時過ぎ夕食は豚の生姜焼き。ちょっと量が物足りなかったので、病院内のコンビニで購入したキタアカリのコロッケとカット野菜サラダを追加した。食欲は旺盛である。その後も副作用の症状はあらわれず、おとなしく就寝した。

異変が起きたのは投与の翌日夕方

体に異変が起きたのは抗がん剤投与から2日目の夕方だった。38度の熱が出てきて下がらない。夕食はほとんど食べられない。38度台が続き、何度も目覚めながら朝を迎えた。

翌朝も相変わらず熱が下がらない。10時過ぎにようやく解熱剤カロナールが処方され、2錠服薬。午後、37度台まで下がるが、悪寒が続く。夕方から夜にかけて一進一退。点滴で抗生剤を投与する。夕食はとても食べられず、ほとんど残してしまった。

抗がん剤投与から4日目、まだ寒気がする。体温は37度台。体力の消耗を防ぐためベッドで静養。食欲はない。悪寒さえなくなってくれれば。

5日目の朝、ようやく熱が下がった。36度台をキープしている。心身共に楽になった。食欲も復活。朝食は完食だ。午前中、久しぶりにドリップでコーヒーを淹れ、2時間ほどパソコンに向かい原稿を書く。驚くほどの回復力だ。

ドリップでコーヒーを淹れ、ひと息ついた(筆者撮影)

夜、医師が回診。明日、採血を行い、結果が良ければ抗がん剤第2弾を投与したいという。この抗がん剤(ゲムシタビンとカルボプラチンの併用)は1日目に両方を投与、8日目はゲムシタビンのみ投与、15日目は休薬。22日目から次のクールに入る。

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