「余命1年」抗がん剤初投与後のリアルな体の反応 初日は何事もなく食欲も旺盛、しかし2日目に…

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翌日午後2時過ぎ、妻が来訪。着替えとコーヒー、緑茶を持ってきてくれた。ありがたい。病院内にあるレストランでハヤシオムライスをテイクアウトしてきたという。晩御飯は贅沢になりそうだ。

4月11日、2回目の抗がん剤投与の日を迎えた。朝からカラダは快調だ。6時半、近くの公園まで散策。柔らかな朝日を浴びたタンポポの綿毛が美しい。桜は随分散ってしまった。

10時過ぎ、予定通り抗がん剤投与。今日はゲムシタビン1700ミリグラムのみ。投与後も異常はなかった。1日、安静にして過ごすことにする。スマホで韓流ドラマを観たり将棋ゲームに興じたいるうちに、検査入院の方が2人病室にやってきた。久しぶりに騒々しい。抗生剤を点滴で投与し、21時過ぎに就寝。

4月12日、朝5時過ぎに採血。今朝から朝食を粥にしてもらった。パンよりも食べやすく、胃にもやさしい。変えて正解だった。夕方、主治医が回診で訪れ、「採血の結果がいいから日曜日に退院しましょう。ただ、ヘモグロビンの値が低いからあす輸血をしておきましょう」とのこと。ここまで発熱以外の副作用はなく、何よりだ。

4月13日朝、血圧測定と採血3本。昼近くから2時間かけて輸血を行う。他人の血が入ってくるのは何とも言えない気分だ。夕方、抗生剤を点滴。何ごともなく24時ぐらいに就寝。

退院、11日ぶりの帰宅へ

4月14日、5時過ぎに起床した。コーヒーを淹れてのんびりと過ごす。朝食前に病室の片付けを済ませる。体温は36.1度。問題なし。朝食を食べ終え、看護師さんの説明を聞いて10時過ぎに退院。会計を済ませてタクシーで帰宅。久しぶりの我が家だ。

午後、気分転換にハーブと花を購入するため近くの園芸店に行く。抽選で花の鉢が2つ当たった。ラッキー。これはいいことがありそうだ。

その後も副作用はあらわれず、このまま順調に過ぎていくと思ったが、そうそう甘くはなかった。退院して3日後の夕方になって再び高熱にうなされる。39度を超した。さすがに苦しい。呼吸困難になる感じだ。解熱剤を服用するもあまり効果なし。

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