「就活で内定競争倍率が高い」100社ランキング "売り手市場"の新卒就活で応募殺到の企業は?

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新卒の内定競争倍率が高い会社はどこか (写真:Fast&Slow/PIXTA)

新卒の就活は、“売り手市場”と呼ばれる状況が続いている。

2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍、2024年卒の1.71倍より0.04ポイント上昇した。コロナ禍の2022年卒でも1.5倍と1を下回ることはなく、それ以降は毎年上昇している(リクルートワークス研究所「ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒)」より)。

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求人倍率は求職者数に対する求人数の割合で、1を超えると求人数のほうが多いことを示している。現在の新卒就活はまぎれもない売り手市場であると言えるだろう。

そんな中、応募者が殺到し高倍率の「狭き門」となっている企業はどこか。本日発売、最新の『就職四季報 総合版』データを基に、新卒就活で総合職(技術系以外)の倍率が高い企業トップ100社を抽出した。

倍率は2025年4月入社予定の本エントリー(正式応募)数と内定者数を基に算出している。2024年8月時点の数字を調査しているため、採用継続中の企業は暫定値の場合がある。

1位は専門商社のあの会社

1位は伊藤忠エネクス。伊藤忠商事系の燃料商社だ。『就職四季報』に掲載している商社・卸売業界の総合職(技術系以外)の倍率平均は38.3倍であるところ、伊藤忠エネクスはそれをはるかに上回る317.8倍となった。
同社の総合職の平均年収は1034万円、総合職の残業時間は月平均8.0時間。この待遇の良さや働きやすさも人気の理由の一つと言えそうだ。

2位はカゴメ。野菜ジュースなど飲料事業を中心に、トマトケチャップ、トマト調味料、ソースなどの食品も展開している食品メーカーだ。昨年のランキングでも2位にランクインしている。2025年卒では、総合職(技術系以外)の内々定(予定)者数21名に対し、6628名の応募があった。

就活生にとって身近で知名度の高い企業が多いBtoCメーカーは倍率も高くなる傾向にあり、『就職四季報』の食品・水産業界の倍率は平均74.4倍となっている。逆に業界平均の倍率が低かったのは、銀行(平均8.1倍)、建設(11.7倍)などだ。

自分が身近に感じて好感を持っている企業は、ほかの就活生にも知名度が高く人気が集まりやすい企業であることが多い。ランキング上位には就活生にとって魅力的な企業も多数あるが、こういった企業のみに絞って選考を受けていくと、気がつけば「持ち駒ゼロ」という事態にもなりかねない。これから本格的に選考が始まっていく中で、いかに視野を広げて企業を探すかということが、納得内定をつかむ重要な要素となるだろう。

世の中には、就活生に広く知られていない高年収企業やホワイト企業も数多く存在する。知名度に頼らない企業探しに活用できるデータを『就職四季報 総合版』や『就職四季報 優良・中堅企業版』に掲載している。

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