就活で志望企業を選ぶ際、学生のみなさんは内定倍率を気にしているだろうか。
元々知っていて「いいな」と思うような企業は、ほかの就活生にとっても好印象で人気が集中する企業である可能性が高い。高倍率企業にばかりエントリーし、気づけば“持ち駒ゼロ”という事態は避けたいところだ。
そこで重要になってくるのが、エントリー企業を選ぶ際に「倍率」を確認するという作業だ。「やりたい仕事」「待遇」「働きやすさ」……どれも志望企業選びに重要な視点だが、ぜひこのなかに「倍率」もチェックポイントとして加えてほしい。
『就職四季報』では、毎年独自調査を行い、各企業の新卒採用の内定倍率を算出している。その最新データを基に、新卒就活で総合職(技術系以外)の倍率が25倍以下の企業を平均年収が高い順にランキングした。
倍率は2024年4月入社予定の本エントリー(正式応募)数と内定者数を基に算出した。調査は2023年8月時点の数字のため、採用継続中の企業は暫定値の場合がある。
平均年収1000万円超の上位企業は?
1位は佐藤商事。鉄鋼の専門商社で、自動車や建設機械メーカーを主な顧客に持つ。平均年収1130万円で、総合職(技術系以外)の倍率は11.7倍と低水準だ。新卒3年後定着率100%で、有給取得年平均は13.1日となっている。
総合商社は就活生に人気で倍率もかなり高い業界というイメージがあるかもしれないが、専門商社は高待遇の「穴場企業」も多数ある。商社志望の就活生は専門商社もチェックしてほしい。
2位は郵船ロジスティクス。日本郵船の子会社で、海・空貨物輸送や倉庫・配送事業をグローバルに展開している。
就活生の誰もが聞いたことがある有名大手企業は自然と高倍率になりがちだが、その大手のグループ企業には待遇・福利厚生が大手レベルで倍率低めの企業が多数ある。例えば第一志望が有名大手企業であるならば、第二志望以降はそのグループ企業から視野を広げていってもいいだろう。
これからの就活で、第一志望の選考がうまくいかず落ち込む人もいるだろう。そんな時には、知名度が低くてもあなたの希望に合う“隠れ優良企業”を探してみてほしい。
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