神戸製鋼が行うラグビーを通じたCSRへの取り組み、CSR(企業の社会的責任)活動成功の秘訣

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神戸製鋼が行うラグビーを通じたCSRへの取り組み、CSR(企業の社会的責任)活動成功の秘訣

CSR(企業の社会的責任)活動というと、身構える企業も少なくない。確かに一部先進企業の非常に多様な取り組み、ISO26000といった国際的な規格の登場。「CSRはこうあるべき」という見本を見せられているように感じるかもしれない。だが、企業が行うCSR活動に唯一の正解があるわけではない。

企業規模、業種、場所などによりCSR活動はさまざま。神戸市に本社を置く大手鉄鋼メーカの神戸製鋼所は、ラグビーというスポーツクラブを通じてCSR活動を行っている。

神戸製鋼は鉄鋼生産量の国内シェアは4位だが、技術力の高さには定評がある。最近では低品位の資源を有効利用することが可能で環境にも優しい新製鉄法を開発し、アメリカで利用されるなど、海外でも高い評価を得ている。また、「鉄鋼スラグを使った新型漁礁の開発」や「格子形砂防えん堤の建設」など特徴のある環境事業なども行っている。東洋経済が発行する『CSR企業総覧』2012年版によるCSR評価は、環境分野がAAAと高い評価。本業に関係する環境活動を中心としたCSR活動が特徴の会社だ。

神戸製鋼ラグビー部(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)といえばかつて日本選手権7連覇を果たしたこともある強豪として有名なクラブ。同社はこのラグビーを社会貢献の大きなテーマの1つに掲げている。全国高校ラグビー大会への協賛、ラグビーフェスティバル開催などラグビーの普及に関するものが中心だが、少し異色なのが、このラグビーを人間形成に役立てようという活動を行っているNPO法人「SCIX(シックス)(http://www.scix.org/)」の支援だ。

SCIXは元ラグビー日本代表、そして日本代表監督の経験もある平尾誠二氏(現神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督)が中心となり00年7月に設立。「スポーツに関心を寄せる総ての人々のコミュニティの健全な発展に寄与し広く社会一般に貢献すること」を目的としている。活動は多岐にわたるが、特に注目されているのが元神戸製鋼ラグビー部選手が直接指導してくれる「SCIXラグビークラブ」だ。

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