"サウナ230カ所巡った"彼女の「心が整う」働き方 会社が副業を後押し、ライターとしても活動

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川邊さんは当時、新卒入社したNTT東日本からの在籍出向で別のグループ会社に勤務していた。NTT DXパートナーへの異動は、サウナライターの副業をしていたからこそ、チャレンジしてみようと思えたという。

「当時勤めていたグループ会社では総務人事部にいたので社外の人と関わる機会はあまり多くありませんでした。NTT DXパートナーの業務では社外の人と関わりが増えるので、ライターとして社外の人と仕事した経験がなければ異動はかなり悩んだと思います。

でも、ライターの経験を通して、自分は社外の人と共に何かをつくる仕事が好きだし、できると思えた。副業での成功体験があったからこそ、異動であまり悩まなかったのだと思います」

本業と副業がシームレスになりつつある

2024年10月にNTT DXパートナーに移った川邊さんは、スリープテック事業部に配属された。睡眠関連の事業に取り組む企業171社(2024年11月19日現在)が参加する「ZAKONE」のコミュニティマネージャーとして、参加企業同士のマッチングや共創に取り組んだり、noteでの情報発信をしたりしている。

「本業でも記事を書けるようになり、副業のライター経験が生きています。サウナは睡眠の質向上につながるといわれているので、ライターの仕事で出会ったサウナ関係者の方々をZAKONEの活動にお誘いすることもあるんですよ」

サウナ 川邊実穂
蒸-五箇サウナ-(京都府)。サウナ室とは別棟の囲炉裏スペースでリラックス(写真:佐々木麻帆)

異動後の副業も好調だ。2024年10月には日刊ゲンダイ「Moment」で連載「サウナで、わたしはわたしになる」をスタートさせたほか、コクヨ株式会社の企業サウナ部「コクヨサウナ部」部長・川田直樹さんの初の著書のブックライティング(取材を基に書籍の原稿を代筆すること)にも取り組んでいる。同年11月には、川邊さんの著書『絶景サウナ旅』が「Saunner of the Year 2024」を受賞した。

彼女がここまで自由に活動できるのは、彼女のバイタリティと合わせて、会社のスーパーフレックス制度の存在も大きい。コアタイムなしで、朝5時〜夜22時までの間なら自分の好きな時間に自由に働けるのだ。出社も必須ではなく、働く場所も自由だという。

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