「服も肩書も脱ぐ」サウナが、ビジネスにもたらす一石二鳥のメリットとは…? 働く現代人にサウナが必要なワケ

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サウナ
サウナを取り入れた経営戦略とは(写真:すとらいぷ/PIXTA)
今サウナを経営戦略に取り入れ、社員の健康促進やコミュニケーションの活性化を図る企業が増加しています。サウナは単なるリラクゼーションではなく、企業の課題も解決するソリューションになっているのです。そんなサウナの新しい活用法を、コクヨサウナ部部長・川田直樹氏の新刊『シン・サウナ 人生は自分の“好き”でデザインできる』より一部抜粋・再編してご紹介します。

サウナの前では、服も肩書きも脱ぐ

文具やオフィス家具を手がけるコクヨには、テニス部やフットサル部、華道部や茶道部など、10以上の部活動がありますが、実は最も部員が多いのが「サウナ部」です。新入社員から役員まで部員は増えて、いまや180名を超えました。

コクヨサウナ部の基本理念は、「組織のたて(上下関係)・よこ(同僚)・ななめ(他部署)をととのえる」です。役職や部署に関係なく、興味を持った人ならだれでも参加できる、オープンな活動を目指しています。

コクヨは約7000人が在籍する企業のため、たこつぼ化するリスクも併せ持っています。コロナ禍を経てリモートワークが普及したいま、オフィス環境は「単にリアルで顔を合わせるだけの場」ではなくなりました。特にリモートワークでは、「ちょっとした相談がしにくい」「気軽に話せる人がいない」といった声も多く、仕事を抱え込みがちになる人も増えています。ほかにも、「自分の担当以外の人の顔も名前もわからない」「今日は社内のだれとも話さずに仕事が終わった」といった状況に共感する方も少なくないでしょう。

一方で、企業としてこれからの成長を目指すためには、既存の領域を超えた新しい活動や、異なる価値観の発見が欠かせません。こうした課題を解決するために、サウナ部のような「社内のゆるいコミュニティ」の役割が今後ますます重要になってくると私は考えています。それはまさに担当や役職、業務の垣根を越えて、会社の仲間とつながれるチャンスになるからです。

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