「服も肩書も脱ぐ」サウナが、ビジネスにもたらす一石二鳥のメリットとは…? 働く現代人にサウナが必要なワケ
もちろんお互いがサウナで心身ともに気持ちよく、リフレッシュすることで今後の仕事の活力も湧いてくる。この共通体験で心の距離も縮まって、一石二鳥のようです。私自身、ビジネスで知り合った方との親睦を深めるために、「ビジネスサウナ会」をよくやります。実施の際には、取り扱い注意の情報もあると思いますので、プライベートサウナを事前予約して利用することがオススメです。
健康経営のド真ん中に「サウナ」が来る!
「健康経営」とは、社員が健康であることが会社の成長につながるという、経営戦略の一つ。経済産業省が認定制度を設けるなど、国としても力を入れている重要テーマです。働き方の未来も大事ですが、それ以前に日本人は上手に休むことが苦手な人が多い印象です。
そんな健康経営において、私はこれからサウナがド真ん中になる時代が来ると予想しています。ここから社員の健康のためにサウナを活用している企業を、いくつかご紹介しましょう。
1つ目は「株式会社タマディック」です。「タマディック」は、自動車や航空といった領域のトップメーカーであるとともに、設計開発などを行うエンジニアリング企業です。専門的な業務を担うエンジニアたちの健康を全力で守るために、2021年11月に竣工した東海エリアの拠点「タマディック名古屋ビル」にオフィスサウナを導入し、話題を呼びました。

サウナとともに、健康的な生活習慣の維持に成功した社員に祝金を支給する制度も導入したところ、社員の健康に対する意識が高まり、2次健診対象者や肥満社員が減少し、運動習慣を持つ社員が増えているそうです。ただオフィスにサウナをつくったらいいわけではなく、経営層が自らフィンランドや海外でサウナの本質を学び、構築しています。サウナの空間へのこだわりとして、「オフィスの一番いい場所につくる」「語らいができる場所にする」「自然をそばに感じられる」という点があります。
そして、使い方としても「心穏やかである」「衛生的である」「立場がフラットである」ことを大事にしています。そうしたサウナを通じたウェルビーイングの追求や働きがい向上を目指す姿勢が評価され、オフィスサウナとしては日本で初めてフィンランド大使から認定を受けています。
2つ目は印刷関連事業「小林クリエイト株式会社」。新工場の最上階にラウンジ付きのサウナを2025年に稼働しました。導入の背景は社員の健康のため。日々、印刷という繊細な作業でどうしても目などを酷使するため、溜まった疲れをサウナでリフレッシュしてほしいという狙いがあるそうです。

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