「野球・冬リーグ」にプロ球団が選手派遣する真因 劇的に進化したジャパンウィンターリーグの中身

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また試合の模様は動画で配信されるが、この動画には弾道測定器「ラプソード」などで計測した選手個々の投球、打球のデータがオンタイムで表示される。また選手の詳細なデータは提携したNPB、MLB、独立リーグなどのスカウトに提供される。いわゆる「リモートスカウティング」を行っているのだ。

参加するには1人40万円前後の費用負担が必要だ。社会人選手などは、会社が費用を負担して選手を派遣しているところもある。しかし、このリーグでのプレーが評価され、独立リーグ、社会人チーム、海外のプロチームなどからオファーが来ることもある。ただNPBのドラフトが終了した後なので、NPB球団にすぐに入団することはできないが。

今年は西武、楽天、DeNAが選手やコーチを派遣

1年目は高校生、大学生、社会人野球選手、独立リーグ選手や所属のない選手なども参加。海外からも選手が参加する、さまざまなレベルの選手によるリーグ戦だった。球場はDeNAが春季キャンプで使うアトムホームスタジアム宜野湾(宜野湾市)、広島の2次キャンプ場であるコザしんきんスタジアム(沖縄市)など一級の施設で行われた。参加者は66名だった。

2年目も同様だったが、海外からの参加者が大幅に増えた。また実力差が大きくなったので、アドバンス・リーグ、トライアウト・リーグの2リーグに分けた。また球場はコザしんきんスタジアム、アトムホームスタジアム宜野湾など3球場で行われた。参加者は101人に増加した。

そして3年目の今年、NPBから西武ライオンズ、楽天イーグルス、DeNAベイスターズが選手やコーチを派遣することを決めた。また、中華人民共和国が、U23代表選手をメインとしたメンバー構成で、26名の選手が参加する。中国チームは「TEAM RISING STAR OF CHINA」というチーム単位で参加する。さらに台湾プロ野球(CPBL)の統一ライオンズの選手の派遣も決まった。

社会人、独立リーグ、海外からの選手参加はそのままだが、プロアマ規定があるので大学生、高校生は参加できないことになった。

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