「野球・冬リーグ」にプロ球団が選手派遣する真因 劇的に進化したジャパンウィンターリーグの中身

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DAZN Japan の笹本裕CEOと鷲崎氏(写真:ジャパンリーグ提供)

さらに今季からJWLの全試合をDAZNが中継することになった。3年目の今年は野球のレベルも、情報発信のレベルも一気に上がることになる。

代表の鷲崎一誠氏は語る。

「昨年までの2年間で、JWLの意義や目的は、ある程度お示しすることができたと思っています。今年は沖縄で開催をしているという地の利を生かすということで、国際化を打ち出して中国や台湾からもチームや選手をお招きすることができました。

本当は初年度から積極的にアジアのチームを招きたかったんです。アドバンス・リーグも2年目になってある程度のレベルを確保できたことで、それを評価して参加いただけたのだと思います。

ただ、そのことで当初、私たちが目指していた『高校生、大学生に野球をする場を』というコンセプトを変更せざるを得なくなりました。しかしこれは、また別の機会を設けて実現させたいと思っています。

スポンサーは昨年は62社でしたが、今年は一部入れ替えはあったものの70社に増えました。また、今年は沖縄だけでなく、世界のウィンターリーグということで、ナショナルクライアントにもスポンサードをいただきました。運営的には、今年は沖縄市のコザしんきんスタジアムに集約しました。1球場でコンパクトにやることで、移動、球場運営のコストも削減できますし、チームの一体感も醸成できると思います」

西武ライオンズが選手やスタッフを派遣する狙い

JWL参加を発表する西武ライオンズの飯田光男常務取締役球団本部長(写真:筆者撮影)

西武ライオンズは6月に、JWLとともに記者会見を行った。ライオンズの飯田光男常務取締役球団本部長は「ライオンズは新しい分野にチャレンジし、野球界を牽引する”フロントランナーになること”を目指している」とし「JWLに選手を派遣することで認知度が向上し、プロとアマチュアの交流がさらに深まることで、野球界の発展に寄与できると考えている」と話した。

ライオンズは選手だけでなく、スタッフも派遣する。「選手だけでなくスタッフ同士でもプロアマの間で情報交換をしたい。またグラウンド外での交流も盛んにしたい」とのことだった。

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