「打率1割台」でも強打者扱いされるメジャーリーグが、日本のプロ野球より進んでいるワケ

2025年オールスターゲームでの一場面(写真:UPI/アフロ)
アメリカのメジャーリーグと日本のプロ野球では“常識”が大きく異なります。なぜ多くの点でメジャーリーグが進んでいるといえるのか。2006年WBC優勝メンバーで、現在は野球解説者である宮本慎也氏の新著『プロ視点の野球観戦術 戦略、攻撃、守備の新常識』より、打率を例にとって解説します。
打率重視の大間違い
皆さん、3打数1安打の打者と4打数1安打の打者は、どちらがいい打者ですか? と聞かれれば、ほぼすべての人が「3打数1安打」と答えるでしょう。「バカにするな」とお叱りを受けそうですが、打率にしてみれば一目瞭然です。前者は3割3分3厘、後者は2割5分です。
2024年のシーズンで規定打席に達した打者で3割を超えたのは、セ・リーグでDeNAのタイラー・オースティン選手(3割1分6厘)、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ選手(3割1分5厘)、パ・リーグではソフトバンクの近藤選手(3割1分4厘)だけです。
「投高打低」の影響が出ているとはいえ、3割を超えたのはたったの3人。日本人に限れば近藤選手1人です。3打数1安打の3割3分3厘という数値が、どれだけ優秀な成績なのか、おわかりいただけるでしょう。
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