50代になったら要注意「足を守る」正しい歩き方 人間の足は50年で「耐用年数」を過ぎるという

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しかし、ここではっきり言っておきます。運動による作用や効果は、薬で補えるものではありません。筋肉を増やしたり、筋力を向上させたりするには、やはり運動をするしかなく、運動の代わりに薬で補うことはできないのです。

プロテインを「飲んだだけ」では筋肉は増えない

また、念のために言っておくと、サプリメントやプロテインを摂取しても、運動と同等の健康効果を得ることはできません。

『1日3000歩 歩きたいのに歩けない人のための すごい足踏み』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

筋肉を増やすには、筋肉を1度破壊してから修復・回復させる過程が必要です。プロテインは、その過程で飲むことによって、効率よく修復・回復=筋肉をつきやすくするというだけなので、プロテインを飲んだだけで筋肉が増えることは決してありません。

つまり、運動不足の人がただプロテインを飲んでも、なんの意味もないのです。それどころか、なにも知らずにプロテインを大量に飲めば、腎臓に余計な負荷をかけることになってしまいます。

筋肉を増やしたり、筋力を向上させたりする唯一の手段が運動であるなら、誰にとってもいちばん身近な「歩くこと」をできるだけ実践するべきです。

歩くのがおっくうだったり、なんらかの事情で歩くことができなかったりするならば、歩く代わりになる運動が必要です。有酸素運動であることはもちろん、歩くのと同じように足の筋肉を適度に刺激する運動が望ましいと考えています。私は、「すごい足踏み」という室内でできる運動を開発し、「歩くのがしんどい」というみなさまにおすすめしています。みなさまの、運動不足解消の一助になれば幸いです。

菊池 守 足の専門医

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きくち まもる / Mamoru Kikuchi

2000年、大阪大学医学部卒業。国内の医療機関に勤務した後、アメリカ・ジョージタウン大学創傷治療センターに留学し、足病学に出会う。帰国後、佐賀大学医学部附属病院形成外科診療准教授、日本初の足の総合病院「下北沢病院」院長を歴任した足の専門医。日本形成外科学会認定・形成外科専門医。
高齢化社会が進み「歩きたくても歩けない」という悩みが増えるなか、トータル4万足の足を診察してきた経験を基に、座ったまま行う体操なのに歩くのと同じ健康効果がある「すごい足踏み」を考案する。ウェブサイト「教えて、足病先生!」(https://ashibyo.com/)の校長も務める。

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