壁はどうなる?「またトラ」でメキシコは大揺れ 移民、関税、麻薬問題標的になる可能性大
4. メキシコの前大統領はトランプと良好な関係を築いていた。シェインバウムはこれを再現しようとするだろう
シェインバウムは、メキシコはトランプを含むアメリカのどの指導者とも協力すると繰り返し述べている。「心配する必要はない」と同氏は11月6日の朝、記者団に語った。「アメリカとは良好な関係が築かれるだろう」。
11月上旬、トランプ大統領はノースカロライナ州ローリーでの集会で、メキシコが犯罪者と麻薬の「猛攻撃」を止めなければ、ただちに関税を課すと、「初日かそれよりも早く」シェインバウムに通告すると述べた。
前任者がアメリカとしていた「取引」
シェインバウムの前任者であり、指導者でもあるアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールも、トランプが約束した関税に直面した。彼は移民の流れを管理するためにメキシコの軍隊を配備することで、これらの脅威を拡散させた。ロペス・オブラドールとトランプの非公式合意は、メキシコが移民問題を管理し、ホワイトハウスはメキシコの内政に干渉しない、というものだった。
この戦略はロペス・オブラドール(トランプと共通するポピュリスト的で大らかな性格の持ち主)にとってうまくいき、彼は何度か、トランプを説得して決定を穏健化させたと自慢するほどだった。
シェインバウムがトランプに同じ影響力を持つかどうかは不明だ。しかし、5日の記者会見で、彼女は民主党と共和党の両方にメッセージを送ったようだ。「移民を減らすためにメキシコが行ってきた努力について、彼らに十分な情報がないこともある」とシェインバウムは語った。
(執筆:Simon Romero記者、 Emiliano Rodríguez Mega記者)
(C)2024 The New York Times
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