壁はどうなる?「またトラ」でメキシコは大揺れ 移民、関税、麻薬問題標的になる可能性大

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国境での不法入国は過去4年以上で最低水準にある。それでもトランプ大統領は、アメリカとメキシコの国境をパトロールするために1万人の捜査官を新たに雇用すると述べ、軍の予算の一部を国境警備に使うことを提案している。

「私たちはトランプ大統領の行動を見てきた。彼が提案しているのは、メキシコに対する同じ圧力強化の3.0バージョンだ」とメキシコ国立移民研究所の元所長トナティウ・ギジェンは言い、2019年にはトランプの要求によってメキシコは取り締まりに軍事的なアプローチを取るようになったと付け加えた。

「メキシコは当時、圧力に屈したが、問題はメキシコが再び屈するかどうかだ」とギジェンは語る。「その可能性は高いと思われる」。

アメリカ史上最大の強制送還プログラムを実行

過去2期のアメリカ政権において、メキシコは事実上、ホワイトハウスの国境政策の延長線上にあった。それは、トランプ大統領が最初の任期中に建設すると宣言した「壁」となった、と一部のアナリストは述べている。

しかし、今回の選挙によって、アメリカは新たな通過禁止令や入国禁止令を制定し、国境をさらに厳しくする可能性がある。

首都ワシントンの移民政策研究所のシニア・ポリシー・アナリスト、アリエル・ルイス・ソトは、「多くの移民は、現在のように正規の経路で入国できなくなるか、あるいは非常に迅速にアメリカから追い返されるだろう」と語った。

トランプはまた、アメリカ史上最大の強制送還プログラムを実行すると宣言している。これは、アメリカに合法的な許可なく住んでいる推定1100万人の移民の多くをターゲットにしている。

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