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ライフ #もう会えない人を思う夜に

妻との「永遠の別れ」男性が現実を受け入れるまで 「悲しいけれど」妻のいない人生を考えていく

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  • 坂口 幸弘 関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」センター長
  • 赤田 ちづる 関西学院大学「悲嘆と死別の研究センター」客員研究員
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「あなたはまだマシですよ」とほかの人と比べて死別の重みを和らげようとする人もいるでしょう。

死別はだれもが一度ならず経験しますが、その体験や向き合い方は人によって大きく違うものです。まわりの人がよかれと思って発した言葉が、自分にはいいと思えないことはよくあります。

ここでやっかいなのは、その人たちに悪意はなく、多くの場合、悲しんでいる人を慰めたり励ましたりしようと、言葉を発していることです。

もしそのような人たちに出会ったなら、彼らの言葉をあまり正面から受けとめずに、聞いているふり、わかったふりをしてやりすごすことが賢明だと思います。

まわりの人のことを気にしすぎないようにすると、自分なりのペースで、過ごすことができるようになります。

SNSから離れることもときに大切です。よけいな情報に悩まされることが少なくなるのではないでしょうか。

(まとめ)聞いているふり、わかったふり、やりすごすことも一つの方法

「悲しいけれどもういない」という現実を見つめる

人によっては、死の現実を信じたくない、認めたくないという思いが強いかもしれません。

亡き人がもういないという現実を頭ではわかっていても、気持ちとして受け入れられない……。

現実を考えないようにしながら過ごしている人もいます。

このような心理状態は、無意識的に起こる防衛反応の一つで、受け入れがたい現実に押しつぶされそうな心を守る緩衝材として働くと考えられています。

「関西学院大学悲嘆と死別の研究センター」が福井県内に設置した「天国とつながるポスト」。亡き人に手紙を書くことは、自分の気持ちを整理する方法の一つとして知られています(画像:関西学院大学悲嘆と死別の研究センターHPより)

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