妻との「永遠の別れ」男性が現実を受け入れるまで 「悲しいけれど」妻のいない人生を考えていく
「もう元気になった?」と聞かれるのがイヤで
つらい時期や状況によっては、周囲の人の期待にいつものように応えられなくて当然ともいえます。
にもかかわらず、しばしば期待に応えようと頑張りすぎてしまう人がいたりするものです。
まわりの人にどう思われているのかが気になってしまう人もいます。人の目を気にして、無理に元気さをよそおってしまうのです。
10年前に父親を亡くした30代の男性は、「この10年間、自分が家族を支えなくてはいけないと懸命に生きてきた」と話してくれました。
この男性の母親は病気がちだったらしく、父親が亡くなったとき、周囲の人から「これからはあなたがお母さんを守るのよ」とそろって声をかけられたそうです。そして、彼はその言葉のとおり生きてきたのです。彼はこんな言葉も口にしていました。
「20代の頃、まわりの友人は旅行に行ったり、恋愛をしたり、楽しそうにしていました。僕にはその時間がまったくなかったように思います」

















