老後は夫婦で我慢せずに「別行動」でもいい根拠 「我慢」を続けると前頭葉機能が大幅に低下

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(写真:Luce/PIXTA)
体力、気力の衰えを感じると、周囲にいる若々しい人が眩しく見えてしまうもの。そんな体も見た目も若々しい人は、若さを保つ習慣を自然に身につけているのです。50代以降のよりよい生活習慣、生き方をテーマにした著書の多い精神科医の和田秀樹氏は、医療現場などで、若々しい高齢者たちに多く触れているそうです。和田秀樹氏監修の『老けない習慣ベスト100』より、そんな老けない習慣の一部を抜粋し、お届けします。

高齢になると女性は活動的に 男性は内にこもりがち

高齢になってくると誰でも実感することですが、女性と男性では「元気さ」が違ってきます。あきらかに女性のほうが元気で、社交的で意欲的になります。それに比べて男性はあくまで一般論ですが、内にこもる方向です。交友関係も少なくなり、気難しくなったり無口になったりします。高齢になっても女性は若々しい人が多く、男性は老け込んでしまう人が多い、この違いは「男性ホルモン」(テストステロン)と「女性ホルモン」(エストロゲン、プロゲステロン)で説明することができます。

男性ホルモンは、いわゆる男らしさをつくるホルモンですが、中年期を境にして分泌が減少してきます。一方、女性は閉経後からしだいに女性ホルモンが減り、男性ホルモンも分泌されていますからその比率が相対的に高まっていきます。

さらに、2011年の東日本大震災後の追跡調査の結果として女性の男性ホルモンは閉経後に絶対量も増えていくことがわかってきました。女性ホルモンが減るから相対的な比率として増えるのでなく、分泌される男性ホルモンの量そのものが増えていくようなのです。女性が高齢になるほど元気で活動的になる一因がわかるかと思いますが、ここで問題になるのが夫婦の暮らし方です。

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