大切な人の喪失「悲しみと後悔」にどう向き合うか 悲しみとうまく「距離をとる」方法は人それぞれ
後悔は大切に思っていた証
大切な人と死別したあと、考えれば考えるほど、後悔ばかりがつのり、自分を許せないと感じる人もいるでしょう。
「私が悪かった……」「あのときこうしておけばよかった……」とついつい自分を責めてしまい、ほかに何も考えられなくなってしまうかもしれません。
強い後悔や心残り、罪悪感は、大切な存在であった亡き人のことを想うがゆえの感情でもあり、否定しなくてもいいとも考えられます。
とはいえ、罪悪感を抱え続けることは苦しく、心身の不調につながることもあります。
どんなに後悔しても、過去にさかのぼって変えられないことを頭ではわかっていても、後悔せずにはいられないのでしょう。
「あのとき、もっと強く病院に行くように言えばよかった。引きずってでも連れて行けばよかった」と後悔され、自分を責め続けていたのは夫をがんで亡くした50代の女性でした。

















