「結婚生活は不幸」嘆く夫婦に伝えたい本当の価値 夫婦の仲を維持し親密にする最も大きな力とは?

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「結婚生活は楽しいことばかりではない」といいますが……(写真:プラナ/PIXTA)
結婚生活は楽しいことばかりではなく、大変なこともあります。相手に不満を感じることもあるでしょう。ただ、「結婚生活の大変さを相手のせいにしてしまうのは未熟なこと」と指摘するのが、韓国の精神科医であるキム・ヘナム氏です。ではどうしたら幸せな人生になれるのか。キム氏が解説します。
※本稿はキム氏の著書『人間として最良のこと as a person』から一部抜粋・再構成したものです。

人間が楽しむには別の人の犠牲が必要

1人の人間が楽しむには、その裏で支えてくれる別の人の犠牲が必要です。 幼いときの遠足で、子どもたちは楽しむだけなのに、その裏では早朝から子どもの弁当やカバンの準備をしてくれるお母さんの苦労があったのと同じです。

ところが、幼いころから母親が世話をしてくれるのが当然の環境で育ってきた人たちは、実際に結婚生活が始まると、幸せは誰かがつくってくれるものではなく、なんらかのかたちで努力をしなければ得られないことをつきつけられます。

問題は、退屈でつまらないことが毎日繰り返されるので、やりがいを感じられないことにあります。そのため、こんなに大変な思いをしているのに、それをわかってくれない相手が冷たく感じられ、本当にわたしのことを愛しているのだろうか、ひょっとして楽をしようと思って結婚したのではないか、と疑うようになります。

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