「結婚生活は不幸」嘆く夫婦に伝えたい本当の価値 夫婦の仲を維持し親密にする最も大きな力とは?
いわゆる「不倫」は、その言葉が持つ重さに比べると、いとも簡単に始まります。秘密めいているのでさらに熱く刺激的で、ふたりの関係は愛に対する夢だけを共有するため、いっそう甘く、なかなか手放せないものになります。ところがよく考えてみましょう。
いま恋に落ちたばかりのその人と日常を一緒に過ごしたとしても、はたして幸せでいられるでしょうか?
いまは自分に気を遣ってくれ、理解してくれますが、ともに生活するようになると、またつまらないことで衝突し、喧嘩をするようになるのではないでしょうか?
もしも、その人と結婚生活をしていて、後に現在の配偶者に出会っていたとしたら、どうだったでしょうか?
相手が違うだけで、同じことが繰り返されたのではないでしょうか?
まったく同じように結婚生活で失望した部分をほかの人で埋め合わせしようとしたのではないでしょうか?
選ばなかった道への後悔
結婚生活を不幸にするもう1つの要素に、配偶者をほかの人と絶えず比較する癖が挙げられます。いざ1人を選んで結婚をしてみると、ほかの人を選んだほうがよかったような気がして、思わず比較するようになるのです。
「隣家の旦那さんは稼ぎもいいし家庭的なのに……」、「キム課長の奥さんはやりくり上手だし、愛嬌もあって満点なのに……」ともし言われることがあれば、あなたは「わかったから、その人を連れてきて一緒に暮らしなよ」と強気に言い返すでしょう。
しかし、配偶者よりも「よく見える人」は、その見えている姿がすべてではありません。 その人物が家で配偶者に対して、どのような態度を取るのか、だれにもわかりません。
それでも、しきりに配偶者の欠点を目にして、あなたの選択に深い悔恨が押し寄せてくるのであれば、しばらく視線を自身に向けてみる必要があります。配偶者を別人に変えようにも、あなたが変わらない限り、似たような問題が繰り返されるはずだからです。何度も同じような理由で離婚した人たちがそうであるように。
そして、もしあなたがいま誘惑に心ゆらいでいるのであれば、もしかしたら、選ばなかった道を見ようとして、目の前に咲いているきれいな花々を見逃しているのではないか、一度見つめなおしてみましょう。
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