6つ目は、「人類のため」です。
「【衝撃事実】『巨大隕石の地球衝突』は必ず起こる」でお話ししましたが、致命的な巨大天体の衝突が避けられない場合、月や火星に逃げる必要があります。
現在進められている、月・火星探査は「地球のバックアップのため」という意味もあるのです。
また、いまこの瞬間にも宇宙にいる宇宙飛行士の主な仕事は、「人類が豊かに暮らしていくため」の科学実験です。重力に影響されない環境を利用して、難病の治療薬などの研究をしています。
「人類のため」という意識を持って宇宙開発に取り組んでいる人は、他にもいます。
たとえば、宇宙から地球を観測する人工衛星を利用して、雨の降り方を調べることで防災に役立てる研究をしたり、二酸化炭素の量を調べることで地球環境の未来のための研究をしたりしています。
人類は宇宙のどこまで旅できるか?
7つ目は、「本能が呼びかけているため」です。
私たち現生人類(ホモ・サピエンス)は、約30万年前にアフリカで誕生し、地球上に広がりました。
脳科学の一説によると、5人に1人が持つ遺伝子が、リスクを取って冒険したがる欲求と関係しているらしいです。
「危ないからやめよう」と止めても、「まだ誰も火星に行っていないなら、行くぞ!」と衝動を抑えられないというのです。
7つの理由のどれか1つだけでなく、複数の理由が組み合わさることもあるでしょう。
数々の思惑が絡み合いながら、やがて多くの人が月で暮らし、火星に到達する日が来るはずです。さらに長い目で見ると、太陽系、銀河系へと広がっていくかもしれません。
果たして、人類は、宇宙のどこまで到達することができるのでしょうか?
(イラスト:村上テツヤ)
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