「半世紀ぶり有人月面着陸」日米は何を目指すのか 動き出した「アルテミス計画」とはいったい何か
動き出したアルテミス計画
アルテミス計画は、米国が提案した有人月面探査計画です。計画名と計画の詳細は2019年に発表されました。アルテミスはギリシア神話に登場する月の女神で、アポロ計画の由来となった太陽神アポロンとは双子とされます。
2020年10月、米国や日本、カナダ、イギリス、イタリアなど8カ国が「アルテミス合意〜平和的目的のための月、火星、彗星および小惑星の民生探査および利用における協力のための原則〜」に署名しました。アルテミス合意は法的拘束力がないものの、月や火星、彗星や小惑星を探査、利用するうえでの原則を示した重要な合意です。
13部からなる合意では、第3部で「協力活動は専ら平和目的で、国際法に従って実施される」としたほか、第8部では「科学的データの開かれた形での共有を誓約する」としています。
第10部は「宇宙資源の採取および利用が、宇宙条約に従った形で、かつ安全かつ持続可能な宇宙活動を支援するために行われるべきことを強調する」と宇宙資源の利用原則を示し、第11部では「宇宙条約に対する誓約を認識し、および再確認する」などと宇宙活動の衝突回避を掲げています。
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