アップルが「最新Mac」を3日連続で発表した驚き M1→M4チップ、AIで「0.1秒の快適さ」を追求する

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MacBook Proは、エントリーモデルのM4搭載機でも、右側面にThunderbolt 4ポートが追加され、スペースブラックが選べるようになった(画像:Apple)

今回のラインナップでは、すべての新モデルに最新のプロセッサーであるM4シリーズを搭載。特にMac miniは、大幅な小型化を実現する新しいデザインで登場した。

Appleシリコン搭載以降、アップルは、コンピューターの高性能化と省電力化の両立という面で、非常に大きな成果を上げてきた。そして今回も、M4ファミリーで、引き続きMac強化の戦略を緩めず進めている。

今回発表された新ラインナップのキーワードは「Apple Intelligenceのために設計」。このタグラインは、2024年6月にアップルが独自の生成AIを発表して以来、あらゆる新製品に対して付けられている。

生成AI時代に対するアップルなりの答え

日常的に、生成AIを活用している人は、世界的に倍増している。ボストンコンサルティンググループの調査によると、52%と昨年から2倍以上に増加、うち43%は業務に活用している。

そうしたトレンドに対処すべく、アップルは2024年6月の開発者イベントで、「Apple Intelligence」と呼ばれる生成AIを発表した。

一般的な生成AIとは異なり、Apple Intelligenceはクラウドサーバーに依存せず、スマートフォンやタブレット、パソコン上でできるだけ処理を完結させる仕組みを取る。インターネット環境がない場所でも、高速で手軽に、かつプライバシーを保護する形で、AIの力を生かせるようにしている。

Apple Intelligenceによるメールスレッドの要約。クラウドに頼らず、Mac上で処理を完結してくれる(画像:Apple)

そのうえで、「Apple Intelligenceのために設計」とのタグラインを付け、AI活用に適しているコンピューターとして売り出したのが、M4シリーズを搭載する新型Macラインナップ、ということになる。

Apple Intelligenceは、まずはアメリカから利用可能となる。アメリカ英語の環境で、2024年10月28日に配信された最新のOSにアップグレードすることで、iPhone 15 Pro以降、iPadとMacはM1チップ搭載モデル以降のデバイスで、Apple Intelligenceが利用できるようなる。

なおApple Intelligenceは2024年中にインドとシンガポールを除く英語圏で、2025年には、日本語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ベトナム語を含むさらに多くの言語で利用可能になる予定だ。

注意したいのは、現段階で、M1チップ以降のAppleシリコンを搭載するMacでも、日本語環境ではApple Intelligenceを利用することはできない。

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