「部下が怖いんです…」部下に辞められた上司の闇 「離職の連鎖」起きる前に離職の心理を理解する
こういった負の連鎖に陥らないように、部下の離職を繰り返し経験しても、部下の指導が疎かにならないように心がけることが重要です。
と、こうやって書くのは簡単ですが、これはいざやるとなると大変なことです。
上記のような経験をされた方は、それがいかに大変なことかはおわかりになるでしょう。
今、多くの会社がこういう状況に苦しみ、現場の上司は悪戦苦闘を強いられています。
しかし、結局最後に勝つのは、それでも諦めずに部下と関わり、部下を定着させ、育てることができた会社です。
なぜ部下は離職するのか
では、そもそもなぜ部下は離職するのでしょうか。
「離職する」という行動の背景には「辞めたい」という心の動きがあります。そして、その心の動きに影響するのが欲求です。
会社で働くのもその欲求を満たすためであり、この会社で働いても自分の欲求は満たされないと思うと「辞めたい」と心が動き、「離職する」という行動に出ます。
そのため、離職を防ぐには社員が抱く欲求を満たし、「辞めたい」という心の動きを生じさせないことが必要になります。
では、社員はどのような欲求を持っているのでしょうか。
欲求の分類でいえば、マズローの「欲求段階説」が有名ですが、アメリカの心理学者クレイトン・アルダファーは、欲求段階説を発展させた「ERG理論」を提唱しました。
ERG理論では、人間は「生存欲求」「関係欲求」「成長欲求」という3つの根源的な欲求を抱くとしています。
生存欲求とは、安心・安全に生きていきたいという欲求です。
関係欲求とは、良好な人間関係を築き、人から認められたいという欲求です。
成長欲求とは、苦手を克服し、創造的、生産的でありたいという欲求です。
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