「我が子を他人と比較する親」の特徴と3つの対策 なぜウサギは負けたのか?なぜカメは勝った?

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(3)ほかと比較して自分の子どものよい部分を見つける

それでも、まだ他者と比較をしてしまうというのであれば、子どもの欠点、短所など凹んでいる部分をほかの子どもと比較するのではなく、我が子の得意なこと、長所など凸の部分を他者と比較してください。すると安心感が生まれてくると思います。これが最終手段です。

親が実践できれば、子どもは変わっていく

この話をすると、「うちの子には取り立ててほかの子よりも優れているものはありません」という人がいます。本当にそうでしょうか?

それはまだ、我が子の欠点や短所を他者と比較をしてしまっているから、そうなるのではないでしょうか。人間には誰しも無数の性格的特徴と能力があります。もちろん、自分を超える人は世界中探せばいるかもしれませんが、すべての特徴と能力を超える子が身近にたくさんいるとは思えません。よくよく我が子を観察して、性格や能力にフォーカスすれば、いくつも凸部分は出てくるはずです。

例えば、優しい(主体性がないことの裏返し)、気が利く(集中力がないことの裏返し)、よく話をする(空気を読まないの裏返し)、黙々と本を読む(非活動的の裏返し)、活発(落ち着きがないの裏返し)、様子をよく観察できる(引っ込み思案の裏返し)など、一見、短所と思えるものも実は長所であることもあります。このように裏の視点からも見ていきましょう。

我が子をこのように見てあげることができるのは、親だけです。一歩外に出ると子どもは比較の嵐にさらされます。それを子どもたちは頑張って生き抜いています。それをまた、家でもネガティブな側面の比較をされてしまっては、子どもはいつ自分の心を上げていけばいいのかわからなくなります。

以上、比較をしてしまうことで悩んでいる方はぜひ、試されてみてください。今からでもすぐに実践できます。すると、子どもは間違いなく変わっていくと思います。

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石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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