「妻の愚痴に毎日付き合うのが苦痛」問題の解決法 「共感」と「同感」は似ているようで大きく違う
逆に共感アプローチでは、相手の話を理解することが先に来るので、上司は部下の話をよく聞いてくれる。わかってくれる。すると部下は、上司の指示が理解できないときに、「きっと肯定的な意図があるんだろう」と想像したり、良いほうに解釈し、くみ取ってくれる働きが強くなります。
組織において、リーダーが同感アプローチなのか、共感アプローチなのか、どちらなのかによって、部下も上司に対して同感アプローチにも、共感アプローチにもなってしまうのです。
順番として、まず共感を示し、その後、どうするか、意見をすり合わせる。その順番を守れば、組織はうまくいきやすくなります。
奥さんの愚痴にどう付き合うか
男性脳、女性脳の話に戻ります。女子高生同士の会話に男性がついていけないのは、単純な世代ギャップだけでなく、問題に対する向き合い方が異なるからです。
「彼氏とこんなことがあって……」
「え? ほんとに? サイテー。私もさ、同じようなことがあってさ……」
「うそー、信じられない。キツイね。私もさ、こないだこんなことがあって……」
このとめどないラリー、解決されないままの問題が積み重なっていくたびに、男性脳は、思い浮かぶ解決策を話し合いたいとうずうずし始めます。
「それは気にしなくていいでしょう」
「それはこう考えてみてはどうかな?」
それらは全て、彼女たちに望まれていることではありません。男性陣は、思い浮かぶアドバイスを口にするのをやめ、共感を示すことから始めなくてはいけません。
問題は、関係性を強化するチャンスです。
女性の愚痴や悩みは、妙に生々しいと思いませんか?
男性から見ると、非常に具体的で、解決策のヒントがたくさんあるので、どうしても解決したい衝動が生まれてしまうのですが、女性は解決したくて話しているのではなく、共感してほしいからこそディテールを細かく表現するのです。
その罠にハマってはいけません。
では、どうすればいいのか。
これは、「共感を示すゲーム」だと思えば、男性脳は落ち着きます。悩みや愚痴を通して、関係性を構築するチャンスだと思うと、あなたのイライラはなくなり、愚痴に付き合うことができるようになるでしょう。
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