和田秀樹「学歴ではない本当に頭がよい人の特徴」 日本人は頭のよさを固定的なものだと思っている

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あるいは60歳を過ぎても、「俺は東大を出たんだ」と威張っている人がいたとしたら、私なら「あなたはいつまで過去の栄光を引きずっているのですか?」という気持ちになってしまいますし、その人に対して、決して「賢い人」という印象を持つことは私はありません。

人の知性とは、かつてどのような権威を手にできたかということではなく、一生、進歩し続けられるかどうか、いうところにこそあるのです。

私は、本当に頭がよい人というのは「ずっと進化し続けられる人」だと思います。

昨日より今日、今日より明日、と自分をアップデートし続けられる人は、移ろう時代のなかでも、しなやかに、そして人生に満足しながら生きていくことができるでしょう。それこそが真の賢さだと思うのです。

前頭葉を活性化させれば、頭も体も若くいられる

年齢を重ねるほど体も脳も衰えていくものだという考え方が一般的でしょう。だからこそ、この年齢からでも頭がよくなるということに、疑わしい思いを持つ方も多いかもしれません。

もちろん、体や脳の機能が加齢とともに衰えていくことは事実です。けれど、高齢になっても体を鍛えれば筋力や体力がつくのと同じで、脳も鍛えることで、どんどん賢い人になることができるのです。

ここで着目したいのが、脳の「前頭葉」と呼ばれる領域です。

前頭葉は、人間の感情をコントロールするとともに、自発性、意欲、クリエイティビティなどの分野を司る部位です。

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