和田秀樹「学歴ではない本当に頭がよい人の特徴」 日本人は頭のよさを固定的なものだと思っている
前頭葉の栄養になるのは、創造性やクリエイティブな発想力であるにも関わらず、そのような状況下ではそれらは活性化されず、衰えていくばかりです。「言われたことをそのままこなす」「前例にそのまま倣う」ような生き方では、前頭葉は稼働しないため、どんどん働きが鈍くなっていってしまうのです。
そういった生き方から解き放たれ、自由な感性を持つことを許されるというのは、シニア世代になることの醍醐味だと思うのです。
我慢とストレスは脳にとって害悪以外の何物でもありません。せっかく「常識や制約にとらわれない自由」を持てるようになったのですから、胸を張って我が道を歩みましょう。それが前頭葉にとっての良薬になります。
そして、現役時代に比べて自由な時間が増えるのもまた、年齢を重ねることのメリットです。
私はよく、「自分が天才になれるものを探すことが大切だ」と言っています。
たとえば親御さんが私のところに小さなお子さんを連れてきて、「この子を天才にしたいんです」と言ってきたとき、私は「では100個くらい、習い事をさせてみたらどうですか」と答えています。100個習い事をさせてみれば、一つくらいは何かしら突出した才能を見せる可能性があるからです。
ピアノもスイミングも習字も苦手だった、でもダンスは異様に上手にできたとか、そういったことが起こり得るということです。
イチロー選手にしても大谷翔平選手にしても、野球に出会わなかったら、スポーツの得意なお兄さんとして人生を送っていたかもしれません。とにかく、自分がずば抜けた能力を発揮できるものに出会うということが大切なのです。
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