4万超えvs1万円以下「ホットプレート」徹底比較 BALMUDA The Plate Pro、山善「減煙焼き肉グリル」
焦げないように脂をふきとりつつ調理をしたが、それでもプレートが高温なので表面が焦げてしまった。脂もはねやすいので、新聞紙などを敷いておかないとテーブルが惨事に……。プレートのまわりには、汚れた脂が落ちる「油受けトレイ」があるものの、それが丸見えとなり、見た目もキレイとは言えない状態だった。家族は「途中からは山善のほうが美味しそうに見える」という感想だった。
一方の山善は、網状のフッ素加工が施してあるプレートで、余分な脂を水トレイに落としていく。
肉を置くと静かにジュッという音がする。バルミューダのように蓄熱製が高いわけではないので、置いたとたんに温度が下がっている印象だ。
1枚の肉を焼くのに、バルミューダよりも時間がかかった。焦げ目はつくが、香ばしさについてはいまひとつといった印象だ。
ただ、脂がどんどん下に落ちるので、脂っぽさがなく、煙は気にならない。プレートもバルミューダほど汚れることがなく、最後まで気持ちよく食べることができた。
焼いた肉の味については、バルミューダのほうが理想に近かったが、プレートの汚れや溶けた脂が目立ち、こまめにお手入れをしながら食べないと焦げや脂っぽさが気になる結果となった。ただ、鉄板で焼いた野菜は一瞬で水分が蒸発し、その蒸気で蒸した状態になるため、どれもとても甘く、バルミューダは野菜の焼き加減にも感激した。
山善は一般的なホットプレートで焼いた味で、焦げ目はもう少しパリッとついてほしいところ。野菜もタマネギなどは時間がかかり、乾燥していくので、みずみずしさはバルミューダより劣る。どちらも一長一短だと感じた。
ステーキはバルミューダに軍配
ステーキはそれぞれの取扱説明書に書いてあるおすすめの温度で焼いた。バルミューダは200℃、山善は焼肉プレートを使用して230℃。
分厚いステーキ肉を焼いたが、プレートにおいても温度が下がらず、しっかり表面に焦げ目がつくのはバルミューダだ。均一な温度で加熱でき、加熱ムラや焼きムラを抑えられており、やわらかなミディアムレアに焼くことができた。
山善は、焼肉プレートで焼いているため、網目のような焼き目がついて見た目は美味しそうだ。ただ、焼肉と同様、肉を置くと温度が下がっているのは明らかで、バルミューダよりも焼くのに時間がかかり、表面の香ばしさはいまひとつ。また、焼きムラも少しあった。
フッ素加工の山善は金属製のナイフなどを使うことはできないが、バルミューダはプレートの上でそのまま切ってそのまま配膳できるので、アツアツの状態のまま食べることができ、鉄板焼き店のような雰囲気を味わうこともできた。ステーキに関しては、やはり山善のような一般的なホットプレートよりもバルミューダのほうがムラなく美味しく焼き上がる。
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