料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は「牛すじ汁」です。
肉のなかでは相対的な安価に「牛のすじ肉」
冬のご馳走として豚汁は一般的ですが、たまには趣向を変えて牛すじ汁はいかがでしょうか。牛のすじ肉をやわらかく煮込み、みそで味付けします。コンニャクを入れれば酒のあてに、濃いめに味付けすればご飯のおかずにも最適です。
牛すじ肉はアキレス腱やメンブレン(横隔膜の筋)、引き筋と呼ばれる肉の総称です。焼いただけでは硬くて食べられない部位で、関東では臭いがあるとされたことから安価な肉の代表でした。
しかし、それは昔の話。食べ方が普及したことで需要が増え、価格は上昇傾向にあります。それでも肉のなかでは相対的に安価ではありますし、商品価値が上がったことで品質のいい牛すじ肉が入手しやすくなりました。今、流通している牛すじ肉の多くは臭みがなく、扱いやすい肉がほとんど。家庭でも気軽に挑戦できるはずです。
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