苦手だった「将来の夢」を語ること
<サクちゃんの話>
欲しいものを欲しいと言えない環境で育ったわたしが苦手だったのが「将来の夢」です。「将来何になりたいですか」とか、「今後の目標は何ですか」という問いかけに、いつも答えられませんでした。
まだ見つかっていないという感覚とは違い、未来にいいことが待っていると思えず、ただただ「わからない」としか言えませんでした。
夢や目標という本来あるべきものが「ある人」と「ない人」の「ない人」側にいつも振り分けられて、自分に欠陥があるように思えて自信をなくすことがしばしばでした。
「ないものはないから仕方がない」とあきらめるのはもはや自分のクセで、自分の欲や望みがよくわからない。このままでは行きたい場所に行けることは一生ないと、突如気がついたのが30代半ばです。
目の前の問題に対処し続け、その結果「あれ、ここ来たかった場所じゃない」となるのはもうこれ以上は嫌だな。強くそう思いました。
そこでひとつの仮説を立てました。

















