危険迫る「連続強盗」今日からできる防犯対策は? 安全と言われた集合住宅も、いまやリスクがある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして住宅周辺に、地域と関係がないナンバーの車が訪問してきたり、長く駐車していたりしたら、「#9110」もしくは管轄警察署に情報を入れることが一番だ。

#9110」は警察相談専用電話で、“急がない110番”とも言われる。まだ事件になっていなくても、生活の安全に関する不安や悩みを相談できる番号である。「こんなことで……」と思う情報でも、緊急用の110番回線を塞いでしまうことはないので、ためらわずに電話を入れてほしい。

こうして不審情報を警察に集積することで、地域の防犯に役立つことになる。ただし、本当に緊急である場合や訪問者がしつこい場合は110番通報をすべきである。

安全と言われるマンションにも潜む「危険性」

今回の連続強盗では、主に戸建てが狙われた。確かに、死角や侵入口が多く、「ポツンと一軒家」のように周囲に民家などがない状況もある戸建ては、マンションなどの集合住宅と比べて危険性が高いと言えばそうだろう。

予算が許す限り対策をすることが求められるが、できることとして、下記のことが挙げられる。

女性や高齢者だけの家だと悟られないように、表札を出さない、洗濯物を外に出さないなどの基本的な対策はもちろんのこと、窓ガラスを強化ガラスに換えたり、玄関ドアや窓ガラスを二重ロックにしたりするのも効果はある。

扉や窓の不自然な振動を知らせるサービスもあるので、それらを導入するのも手だろう。

では、マンション住まいだから安心かと言うと、そうとも言い切れない。

一般に集合住宅は上下左右に住民がいるため、犯罪者は侵入をためらう傾向にある。しかし、前出の警察庁「住まいる防犯110番」によると集合住宅も少なくない割合で被害に遭っている(下の図)。

侵入強盗の発生場所

マンションは、隣接する部屋のベランダから侵入することができる点や、不特定多数の人が出入りするため不審者を見分けにくいことがリスクとなる。

次ページ対策しても侵入されてしまったら…
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事