危険迫る「連続強盗」今日からできる防犯対策は? 安全と言われた集合住宅も、いまやリスクがある

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

最近報道されている事件も、被害者に危害が加えられており、高齢者の1人暮らし、または女性の2人暮らしが狙われているケースが多い。犯罪の凶悪化、そして家族構成などの情報が犯行グループに詳細に把握されていることが明確になったと言える。

筆者は先日、こうした情報が犯罪者に流れる「闇名簿」の存在を指摘したが、依然、その危険性は増しているだろう。

「闇名簿」は、訪問販売やアンケート調査を装った情報収集によって名簿が更新される。筆者がある番組の取材に立ち会って見た闇名簿には、自宅住所や電話番号はもちろん、「電話に応じる」「最近配偶者が死亡」「自宅内事務所に金庫有り」など、詳細な情報が記されていた。

今回の横浜市の事件現場周辺でも、事件の少し前から怪しい訪問業者などが目撃されている。報道によれば、「水道漏れがないか調べたい」「屋根を調べたい」などと近辺の住宅を回っている不審人物がいたとのことだ。

怪しい人物がいたら、ためらわずに「#9110」へ

犯行グループは、必ず下見や不審な連絡をして、ターゲットを見つけている。耳にタコかもしれないが、とにかく怪しい訪問や連絡、こちらが頼んでもいないセールスには応じないことだ。

少しでも応じてしまうと、家庭内の情報が犯罪グループに知られるだけでなく、「応じてくれた」ということ自体が「狙いやすい標的」の証しとして闇名簿に記されてしまう。

筆者が見た闇名簿には、「携帯電話をすぐ切る」「アンケート回答に応じず」といった記載もあった。応じてくれない家だと思わせることができれば、標的から外れる可能性は高まるだろう。

セールスではなくても、たとえば不用品の回収や障子の修理など、自宅に他人を入れなくてはならない問題が起こったら、“家に入れてしまう前に”まずは信頼できる人に相談するのがいい。相談できる人が思い浮かばない場合は、後述する「#9110」に連絡しよう。

世知辛いが、疑いすぎなくらいがちょうどいい世の中になってしまったのだ。

次ページ「マンションも危険」である理由
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事