NASA発表「太陽の活動"極大期"」今後1年は要注意 3つの危険物質、通信障害も?わかりやすく解説

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太陽の黒点の数は、約11年周期で増減することが知られています。黒点が多いと太陽フレアが起こりやすく、その逆に、黒点がないと太陽フレアは発生しません。

前回の黒点数のピークは2014年で、今回のピークは2025年前後と予想されています。まさにいま、そしてこれからが、太陽フレアが発生しやすい時期なのです。

太陽フレアが生み出す「3つの危険物質」

太陽フレアが発生すると、通常時とは異なる「電磁波」「粒子」「ガス」が生み出されます。

太陽フレアにともなって発生する「3つのもの」とその影響
【1】電磁波
(生成物)強力なX線や紫外線
(時間)約8分で地球に到達
(影響)地球の大気を電離して、「通信障害」や「GPSの誤差増大」を引き起こす
【2】粒子
(生成物)エネルギーの高い粒子
(時間)速いものは30分、遅いものは2日ほどで地球に到達
(影響)宇宙飛行士の被曝量を増やす/人工衛星の誤作動や故障を招く
【3】ガス
(生成物)電気を帯びたガス(プラズマ)
(時間)約2日で地球に到達
(影響)地磁気嵐やオーロラを起こす/地球の大気を加熱し、膨張した大気が衛星を墜落させる/地上に電流を誘導し、停電を引き起こす

ぱっと見、どれもなじみがなく、難しく感じますね。

過去の実例も交えながら、1つずつ見ていきましょう。

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