今こそ知っておきたい「競技場」の真実100章 大もめの「新国立」のルーツもここにある

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埼玉スーパーアリーナ(写真:バルサラ / PIXTA)

81. 競技場のなかでも、観客席が四方を取り囲む形式のスポーツ場をとくに「アリーナ」と呼ぶ

82. 現在ではアイススケートなど室内競技用の施設を指して「アリーナ」ということが多い

83. それと区別して、陸上競技、サッカー、野球など屋外競技用の競技場は「スタジアム」と呼ばれる

84. アリーナ(arena)の語源はラテン語「(格闘技用)砂地」

85. 日本の公共施設で最初に命名権を導入したのは2003年の味の素スタジアム(旧東京スタジアム)

86. 2012年ロンドン五輪のメインスタジアム、オリンピックスタジアムの総工費は約583億円

87. ロンドン五輪の水泳会場はザハ・ハディド設計。建設コストは当初予定の3倍以上の約579億円に膨らんだ

88. 2008年北京五輪のメインスタジアム、北京国家体育場の総工費は約525億円

89. 2004年アテネ五輪ではオリンピックスタジアムとして既存施設を修繕して活用。修繕費は約355億円

90. 廃案となった新国立競技場の総工費2520億円は過去5大会の五輪スタジアム総工費を合計した額を上回る

2520億円は東京ディズニーランドの総工費を上回る

91. 新国立競技場の総工費2520億円は、東京ディズニーランドや東京メトロ副都心線の総工費を上回る数字

92. 総工費2520億円の新国立競技場について、建設に反対する人は約95%(読売新聞調査)にのぼった

93. 2014年に閉鎖された国立競技場の正式な名称は国立霞ヶ丘陸上競技場

94. 国立競技場は明治神宮外苑競技場を前身に1964年の東京五輪に向けて建設され「サッカーの聖地」とも呼ばれた

95. 国立競技場のメインゲートには1964年の東京五輪の金メダリスト319名の名を刻んだ銘板が設置されていた

96. 国立競技場での初のコンサートは1985年、「国際青年年」を記念するジョイント公演『ALL TOGETHER NOW』

97. 国立競技場史上初となる単独公演を開催したのはSMAP

98. 国立競技場の維持費は年間4億円程度

99. スタジアムは緊急避難場所に指定される場合が多い

100. 東日本大震災時には横浜スタジアムがプロ野球の試合を中断し、避難する人々のためにグラウンドを解放した

(文=森谷 美香/モノ・マガジン編集部)

参考文献・HP/『スタジアムの戦後史』(平凡社)、『ビジュアル世界大地図』(日東書院本社)、『グラウンドのはなし』(技報堂出版)、『スタジアム・ホール・シネマコンプレックスで働く人たち』(ぺりかん社)、JOC公式サイトほか関連サイト  

 

モノ・マガジン編集部

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『モノ・マガジン』はワールドフォトプレス社が発行するモノ情報誌。原則、隔週で発行している。公式サイトhttp://www.monomagazine.com/

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