社会起業家、事業の「高速立ち上げ」を目指す

「SUSANOOプロジェクト」とは何か

このようなETIC.の活動や、震災後の社会の動きなどにより、社会起業家の数は増加してきています。NPOや会社形態でさまざまな取り組みがなされ、大学のビジネスプランコンテストでも社会起業家を目指すプランがかなりの割合を占めるようになってきました。

その一方で、社会起業家の中には、「想い」を上手く伝えることができず途中で燃え尽きる人や、支援者や企業を巻き込んで事業を大きくすることができないで苦しむ人もかなりいるようです。「頑張っているのになぜわかってもらえないのだろう。どうしてみんな協力してくれないのだろう」という悩みを持つ社会起業家が多いのも現状です。

そんな課題に対応するのが、ETIC.と、スタートアップ支援で活躍する孫泰蔵氏が共同で立ち上げたSUSANOOです。

「リーンスタートアップ」で事業を高速立ち上げ

イベントの参加者たち

このプロジェクトでは、「ソーシャル・スタートアップ」育成のために、近年、一般のスタートアップの間で標準的な事業立ち上げスタイルとなった「リーンスタートアップ」の方法を使います。

リーンスタートアップとは、分厚い事業計画書を作って入念な準備の後に事業を始めるのではなく、ビジョンに基づいて必要最小限の商品・サービスを準備して市場に投入することで、スリムに事業を立ち上げる方法。新事業に関する「仮説」と「検証」を繰り返すことで、商品・サービスを磨き上げ、スピードを持って市場をつかむことを狙います。

SUSANOOでは、ブートキャンプ(教育・訓練)期間として4カ月間を設定し、集中的に事業モデルの仮説と検証を実行します。ビジネスにおける、ポジショニングなど戦略的な考え方、オペレーションの効率化、マーケティングによる顧客の獲得の手法などで、事業効果の拡大を目指します。顧客は誰か、ターゲットを明確にする、効率よく運営する、多くの人を巻き込み事業をスケールアップする、などの手法を徹底的に学びます。

また、起業家同士の相互メンタリングや、効果的に「想い」を伝えるプレゼンテーションのセミナーも実施されます。そして、プログラムの成果をデモデイで発表して事業パートナーを見つけ、さらなる事業拡大を目指します(現在、第三期に参加する起業家も募集しています(9月15日締切)プロジェクトの内容はホームページ参照)。

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